特別展「笠岡市立竹喬美術館名品展 うつりゆく自然を描く 小野竹喬の世界」

小野竹喬(1889-1979)は岡山県笠岡市出身の日本画家です。1903(明治36)年、14歳で京都の竹内栖鳳に師事したのち、1979(昭和54)年に89歳で亡くなるまでの75年間、日本の自然を描き続けました。その制作姿勢は一貫しており、季節の移り変わりのなかで、日常にふと目にするささやかな自然の表情を、親密な視線で素直に捉え、鮮やかにそして明快に表現しています。特に晩冬から早春にかけての大地の装いや樹木の芽吹き、その萌しを「自然の香り」と称して、清澄に捉えています。また戦後の作品においては、夕焼けの茜空を題材として、時々刻々と変化する空や雲の様相を、心温まる色彩で柔和に表現しました。生涯にわたるさまざまな功績により、1976(昭和51)年には文化勲章を受章しています。
なお、小野竹喬は京都市立絵画専門学校出身で大分出身の福田平八郎の先輩にあたり、両者には交流もありました。
本展では、竹喬の故郷にある笠岡市立竹喬美術館が所蔵する小野竹喬の名品、日本画約70点、素描約20点等により、自然表現の精華をご紹介します。

■休館日／10月15日(火)、21日(月)、28日(月)、11月11日(月)
■観覧料／一般1000円(800円)、高大生700円(500円)中学生以下は無料
※()は前売り、20名以上の団体料金
※上記観覧料でコレクション展(常設展)も併せてご覧いただけます。
※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳提示者とその介護者は無料です。
※「大分市美術館年間パスポート」がご利用になれます。

＜前売券販売＞
■販売期間／販売中～10月3日(木)まで
■販売所
チケットぴあ(Pコード：687-060)
ローソンチケット (Lコード：83626)
大分市美術館
大分合同新聞本社受付・同プレスセンター
OBS大分放送 地域事業部
トキハ会館

関連イベント

◎講演会1「小野竹喬絵画の魅力」

■日時／10月4日(金) 13時30分～15時(開場13時)
■場所／大分市美術館ハイビジョンホール
■講師／上薗四郎氏(笠岡市立竹喬美術館元館長)
■演題／小野竹喬絵画の魅力
■定員／80人(当日先着順)
■参加費／聴講無料

◎講演会2「小野竹喬～作風における影響と展開の秘密」

■日時／11月3日(日) 13時30分～15時(開場13時)
■場所／大分市美術館 ハイビジョンホール
■講師／菅章氏(大分市美術館前館長)
■定員／80人(当日先着順)
■参加料／聴講無料

◎展示解説

作品および鑑賞のポイントを担当職員が解説します。
■日時／会期中毎週水 14時～(30分程度)
■場所／大分市美術館 企画展示室
■解説／美術館職員
■参加料／当日有効の観覧券、または年間パスポートが必要です。

※状況により内容や日程などが変更になる場合があります。詳しくは、お問い合せ先にてご確認ください。