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「姫島車えび」独自施設の稼働で生産拡大

姫島村

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大分県姫島村で盛んに行われている車えびの養殖業。生産量の向上と安定生産実現に向け、稚えびを確保する種苗センターが完成しました。村を支える産業が着実な広がりを見せています。

1月11日、姫島村恒例の「姫島車えびしゃぶしゃぶフェア」が始まりました。このイベントは村の特産、姫島車えびを手頃な価格で堪能してもらおうと毎年開催され、姫島村内の7つの店や旅館が自慢の料理を提供しています。

お食事処もりえいの「姫島車えびしゃぶしゃぶ御膳」(3400円)は、えびを生きたまま食べる踊り食いを楽しめます。また、えびフライや塩焼き、茶わん蒸し、味噌汁なども付いた至れり尽くせりの一品です。

(中島記者)「プリップリです。身はきゅっと引き締まっていて噛むたびにえびのうまみが広がります」

(お食事処もりえい・山際良子さん)「姫島の特産品ですので頭の先からしっぽまですべて味わえるのですごく喜んでもらえます」

姫島村では1963年から産業振興を目的に塩田跡地を活用した車えびの養殖が始まり、いまでは全国に知られるブランドに成長しました。去年は、国内の年間生産量の1割に相当する141トンを生産しています。

40年ぶりに新しいリーダーとなった村長の大海靖治氏は、村の柱となる産業として引き続き力を注ぐ考えです。

(大海靖治村長)「村の外の人もそうだと思うんですけど、姫島村といえば車えび。村に貢献してもらっていると思っています」

姫島村が約8割を出資する第三セクター「姫島車えび養殖株式会社」は、東京ドーム8.2個分の広さがあり、14面の養殖池を備えています。

会社は社員30人を雇用し、去年9億5000万円の売り上げを記録。また、真空パックの冷凍品は、姫島村で約40種類あるふるさと納税の返礼品の中でも上位に入る人気ぶりです。しかし、1994年に思わぬ事態が起きました。輸入した稚えびが原因で病気が発生し、生産量が大きく落ち込みました。この対策として2023年3月、稚えびを独自に養殖する種苗センターが完成し、去年から本格稼働しています。

(販売担当・島崎幸成さん)「外海からポンプで一旦この施設に海水を入れて、ある一定の温度まで温めます。その温めた海水を稚えびを育てるタンクのほうに入れていきます」

センターの運用により健全な種苗を確保でき、稚えびが従来より3割以上増産できるようになりました。

(販売担当・ 島崎幸成さん)「より病気に強い稚えびを多く生産できれば、それだけ売り上げにもつながるので、良いことだと思います」

(大海靖治村長)「センターができたことによって、リスクが大きく下がったと思っています。大きな産業ですので、村としても色んな面でサポートしていきたいと思っています」

姫島村はセンターの稚えびを海に放流し、天然の車えび漁にも力を入れていて、養殖とともに地域産業のさらなる拡大を目指しています。

♯姫島村 #グルメ #車えび #イブプラ特集

関連イベント

姫島車えびしゃぶしゃぶフェア【要予約】
■開催期間/2025年1月11日(土)~3月31日(月)

関連リンク

OBSニュース「「姫島車えび」独自施設の稼働で生産拡大 人口1700人の村を支える養殖業が急成長 大分」
Youtube OBSNews「「姫島車えび」独自施設の稼働で生産拡大 人口1700人の村を支える養殖業が急成長」

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