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温泉熱でドライフラワー 廃棄される花を再生、色鮮やかに

別府市

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生産段階や店で売れ残り、廃棄される花“ロスフラワー”が問題となる中、大分県別府市では温泉熱を活用したドライフラワー作りが進められています。

温泉熱で生まれ変わるロスフラワー
別府市のフラワーショップ「華つねまつ」。店を切り盛りする恒松さん夫婦は、およそ3年前からスイートピーのドライフラワーを販売しています。

(恒松宗典さん)
「パッと見た時すごいなと思いました。ドライフラワーでは、こんなに花びらの形や色が残ることはないので感動しました。」

このドライフラワーに使われているのは、店頭に並ばず廃棄されるいわゆる「ロスフラワー」。製造したのは、別府市にある大分県農林水産研究指導センター花きグループです。施設内には120度の蒸気を噴き出す泉源があります。試験的にスイートピーを乾燥させたところ、通常2週間かかる工程をわずか2日で完成させました。

(指導センター・三ノ宮里奈さん)
「温泉熱に当てたドライフラワーの方が色の濃さがはっきり出ている印象を持ってます。大分県のスイートピーは全国的に有数の産地で、それに加えて温泉という利点を兼ね備えたいいものができたのではないかと思っています。」

年間10億本のロスフラワーに新たな価値を
国内では年間10億本もの花が、生産・流通の過程で廃棄されており、社会問題となっています。この課題を解決する一つの方法として、温泉熱を活用したドライフラワーが廃棄される花に新たな価値を生み出すことが期待されています。

(指導センター・三ノ宮里奈さん)
「生産段階でロスが多いという現状があるので、そのロスを販売として提供することができれば一番いいなと思っています。」

ドライフラワーの販売を始めて3年目になる恒松さんは、ロスフラワーの現状に関心を持つ人が少しずつ増えてきたと感じています。

(華つねまつ・恒松智美さん)
「ロスフラワーの問題を知らない方も多くいるのでこれをきっかけに知ってほしいです。」

(華つねまつ・恒松宗典さん)
「できれば生花がたくさん売れて、その隙間でロスがあるものが売れていくのが一番理想ではないかと思っています。」

別府ならではの温泉資源を活かしたドライフラワーは、花の新たな可能性を秘めています。

#別府市 #ドライフラワー #イブプラ特集 #温泉地の恵み #地域資源活用 #アップサイクル

関連リンク

OBSニュース「温泉熱でドライフラワー 通常より色濃く残し、2日で完成 廃棄される花を利活用」
Youtube OBSNews「温泉熱でドライフラワー 通常より色濃く残し、2日で完成 廃棄される花を利活用」

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