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別府の地獄蒸しが外国人に人気 春節で湯布院も混雑

別府市

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中国で旧正月にあたる春節の大型連休がスタートしました。春節前後の40日間で延べ90億人が移動するともいわれ、日本にも多くの観光客が訪れます。キーワードは「深度游」。日本の伝統文化を体験できる旅行に注目が集まっています。

<旅行の価値観に変化>
全国有数の観光地、大分県由布市湯布院町でも、土産物店などが立ち並ぶ人気スポット「湯の坪街道」に大勢の外国人観光客が訪れていました。

(韓国からの観光客)「湯布院には家族で初めて来ました。とても落ち着いた雰囲気の場所でいい時間を過ごしています」

(台湾からの観光客)「たくさん飲食店もあるし、とてもきれいで素晴らしい」

今年2025年の春節は8日間で、中国政府は前後40日間に移動する人が過去最多の延べ90億人にのぼると予測しています。円安と観光ビザの緩和で日本の人気は高まっていますが、中国では旅行自体の価値観に変化がみられると専門家は指摘します。

(九州観光機構 川村和彦部長)
「中国で流行っている『深度游』という言葉があります。従来型の観光ではなく、日本文化をしっかりと体験したいという旅行が人気になっています」

<「体験型施設」観光客で混雑>
大分県別府市にある「地獄蒸し工房鉄輪」。江戸時代から続く伝統の調理法「地獄蒸し料理」を体験できる施設です。海外のメディアやSNSで取り上げられ、外国人観光客に大人気。ここ数日は中国や台湾からの利用客が4割近くを占めています。

(中国からの旅行客)「とてもおいしかったし、楽しかった。温泉の蒸気を使った料理は中国ではない」「自分で蒸すことができるので、とても興味がありました。家族みんなも楽しめました」

調理は食材をザルにのせ、「地獄蒸し釜」と呼ばれる約100度の蒸気が噴き出す釜の中に入れて蓋をし蒸すというものです。この日は家族連れで楽しむ姿が多くみられました。

(地獄蒸し工房鉄輪 大石浩子館長)
「なかなか翻訳機でも思いが伝わらないことがあるので、身振り手振りを使って頑張っています。別府でしか体験できない施設なので、より多くのお客に来てほしいです」

<誘客のカギは“富裕層”>
一方、別府市の亀の井ホテルではさっそく団体客が訪れていました。春節の大型連休に合わせて連日ほぼ満室で、ここ数年は個人客の宿泊も増えているということです。高まるインバウンド需要に対応するため、ホテルでは外国語を話せるスタッフを増やすなどの対策を講じています。海外からの宿泊客がコロナ禍前と比べて10%増加しました。

(亀の井ホテル 冨田弘さん)
「外国人が好きそうな食事のメニューやお土産を常に考えている状態です。少しでも来て満足してもらって、いいものを買ってもらい、いいものを食べてもらうと思っています」

(九州観光機構 川村和彦部長)
「九州はアジアから近いので、旅先として選ばれやすい傾向です。今年の外国人旅行者数が4000万人まで見えてきていますので、今後は富裕層、プチ富裕層を地方に呼び込む工夫をしていきたい」

今年の訪日外国人旅行客は、過去最多となった昨年をさらに上回る4000万人にのぼると推計されています。春節が終わっても中国からのインバウンド需要はまだ続きそうです。

#イブプラ #グルメ

関連リンク

OBSニュース「別府温泉の伝統料理“地獄蒸し”外国人観光客に大人気 湯布院も混雑 中国で流行「深度游」体験型の旅行ニーズ高まる 春節スタート」
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